『道』 -The Road-
2020年の夏に上演される予定だった『道』は、日本と台湾の関係について考え、また日本と台湾の異なる物の捉え方や文化などを紹介するドキュメント演劇形式の3幕物として東京で初演される予定でした。
新型コロナの影響により『道』の公演計画は大きな打撃を受けました。緊急事態宣言が敷かれ国際間の行き来はできなくなり、感染リスクを考慮し降板を考えるメンバーもいました。新型コロナへの恐怖は「死」とダイレクトにリンクしていたからでしょう。
東アジアの死生観では、人の命はライン(直線)ではなく、サークル ― 輪廻、即ち循環し続けると考えられています。――その観点から言うと「死」は同時に再生の始まりであるとも言えます。
この観点を用いて『道』の形式を発展させることで、この作品が日本と台湾の演劇人のこの時代への展望:「死」に溢れた2020が、ある意味において人々の再生への糸口とならないだろうかと考え七日間の『道』という映像作品を創ることを決めました。
發行
2020/06/30 台灣
『道』 -The Road-